持ち物はなし、そんなヨガ教室。アパリグラハの教え

「初めてなんですけど、何か持ち物ありますか?」

よく聞かれる質問です。私自身も息子と出かける時に手書きの「持ち物リスト」に目を通してから家に出ることにしています。オムツ、おもちゃにお菓子、着替え、ウェットティッシュ・・・出かける前はいつもバタバタと家中を走り回っています。

ヨガでは「アパリグラハ(不貪)」という教えがあります。執着しない、貪欲にならない、しがみつかないという意味です。それは物に対してだけでなく、「考えていること」に対しても執着しないという教えです。

私達は常に準備するよう教わってきました。でも同時に「準備しない」という感覚も大事だったりします。例えばオムツを忘れたら買えばいいし、息子の上着を忘れたら自分の上着を貸せばいいし、グズった時にお菓子がなければ、きちんと説明して教える時間だと気持ちを切り替えてみる、そんな風に物事をとらえ、十分に準備はするけれど、忘れたらそれはそれでいいと、育児を、そして人生を楽しむように心がけています。

「持ち物はありますか?」と聞かれたら、ラサリラヨガでは「持ち物はありません。動きやすい格好だけです」と答えています。ヨガマットは無料貸出がありますし、使う道具は全部こちらで提供します。本当は動きやすい格好も持ってこなくていいと思っています。一度スーツ姿で来て、「ヨガ用のズボンを忘れた!」という男性がいらっしゃいましたが、ポール先生のヨガパンツがスタジオにあったので、「これ履く?」とお貸ししたこともあります。ジーパンで来ちゃったという人もいましたが、それもアリです。ジーパンでできる範囲をやればいいんです。むしろ、私もジーパン姿でスーパーでレジ待ちをしてるとき、暇なんで目立たないようにヨガをしたりしますが、「なるほど、体が硬いというのはジーパン履いているようなものか」と気づき、それはそれで勉強になると思っています。
持ち物がない、手ぶらで来れるという感覚は私達に解放感を与えます。アパリグラハは自由と解放のすばらしさを教えています。

まだラサリラヨガに立ち寄ったことがない方も、ふらっとお立ち寄りください。予約も持ち物も不要ですよ!

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