ヨーガと宇宙について 日本科学未来館に行ってきました

先週、息子と一緒にお台場の日本科学未来館に行ってきました。私自身、久しぶりに行った未来館。息子と旦那は初めての未来館でした。私は星やプラネタリウムが好きなので、あちこちの科学館に足を運んでいますが、未来館は日本一ですね。幼児の気を引くしかけがあちこちにしてあるので、うちの息子達には難しすぎる脳の展示なんかも、ボタンを押したり、引き出しを開けたりして、そこそこ楽しんでくれていました。おかげで私は少しの間、展示に集中することができました。未来館は外国人が多いので、英語の解説が多いのもGoodでした。まだまだ私も科学や物理の分野は英語で説明が難しいので、日本語で展示を読み、英語でも読み、息子に説明する・・・というとてもいい勉強になりました。

ここで息子達とプラネタリウムを観たのですが、その作品が素晴らしく、ヨーガの教えの理解が深まったように思います。今回は「バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~」という作品を観てきました。

地球と月はお互いに影響を与え合っている。お互いになくてはならないもの「「バースデイ」より)

私達は地球にいるので、地球の重要性は身をもって感じますが、月がなくなったらどうなるでしょうか。月の引力で潮の満ち引きは起こり、月は地球の自転軸を約23.4度傾いた状態に保つ役割を果たしています。月がなかったら、地球はいまのような「命の惑星」ではなかった可能性があるそうです。

先日もお稽古で「アンジャリ・ムドラー」の説明をしました。

太陽礼拝を練習するときにも出てきますね。右手は太陽や男性的エネルギー、左手は月や女性的エネルギーを象徴しており、このふたつを合わせることで自分の身体の中のエネルギーを調和させると言われています。昔のヨギーは右手=太陽=交感神経、左手=月=副交感神経と捉え、医学で自律神経という概念が確立するずっと前から、この交感神経と副交感神経のことをわかっていたんだと思います。交感神経が優位になりがちな現代で、副交感神経がないがしろにされがちだからこそ、寝つきが悪くなったり、リラックスできなくて体調不良が続いたり。でも交感神経も副交感神経もお互いになくてはならないもの。それはまるで月と太陽のように。

宇宙は全て重力で繋がっている(バースデイ作品より)

私のお稽古でも「重力」についてよく話します。タダーサナで立つとき、重力に抗うように、足裏でしっかりと大地を押します

重力を意識することで、私たちは真っすぐの背骨を作ることができます。太陽系と呼ばれる惑星も太陽の重力によって、太陽の周りを公転します。作品の中で「宇宙は全て重力で繋がっている」とナレーションが流れ、

「そうか。だからヨーガで重力を意識するということは、ひとつになることなんだ

と思いました。

「チンムドラー」の説明をするときも私は「宇宙」という言葉を使います。「チンムドラー」は親指と人差し指を合わせます。

親指は大いなるもの(大宇宙や神である存在)
人差し指 自我(内なる自分)

大いなる存在、宇宙と自分を繋ぐ。そんな意識を高めるためにチンムドラーをとります。私たちは意識が宇宙から離れているとき、「自惚れ」たり「独りよがり」になりがちです。独裁者という言葉の頭にある「独」という字は「ひとり」という意味です。宇宙との繋がりを願う、これは世界平和を願うことでもあります。

宇宙の謎を解明することは、私たち自身の謎を解明することかもしれません(バースデイ作品より)

天文学は全く詳しくないけれど、科学館が好きなわたし。私がよく息子を連れて宇宙を学びに行くのは、宇宙を学ぶことで自分自身を学ぼうとしていたのですね。実はこれもヨーガの勉強だったんだとハッとしちゃいました。

この作品は井内雅倫さんという映像作家さんが作成されたものだそうで、同じく未来館で上映されている「9次元からきた男」も井内雅倫が脚本を手掛けられています。こちらも観てみたいので、また息子達を連れて行ってみようと思います。

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